第一印象が大事。


こう聞いたことはないだろうか。


なぜ、第一印象が大事なのだろうか。


見た目や話してみた感じだけで、この人はどういう人かを誰もが判断しているから。


第一印象の判断はたいていそんなものだ。


これは誰もが偏見や思い込みで何かを判断している証左しょうさでもある。


こうした思い込みや勘違いをアンコンシャスバイアスとも呼んだりする。


アンコンシャスバイアスとは




アンコンシャスバイアスとは、「無意識の思い込み」とも訳され、経験や見聞きしたことなどをもとに認知と判断がかたより、ゆがんでしまう無意識の心理的傾向である。


アンコンシャスバイアスは誰もが日常的におちいる心理的傾向で、むしろアンコンシャスバイアスになってない人のほうが珍しいだろう。


このアンコンシャスバイアスがなぜこんなにも陥りやすいのか。


それはこの現象が無意識に行われているケースが多いからである。


アンコンシャスバイアスはこれまでつちかってきた経験と周囲の意見、日々接する情報によって形成されていく。


それによって無意識に物事の判断と決定を簡略化する。


効率は良くなったが、決めつけてしまったために結果として判断を誤ってしまう可能性を高めてしまう。


アンコンシャスバイアスにはどんなものがあるのか




ここからはアンコンシャスバイアスの例をご紹介。


アンコンシャスバイアスは様々なケースがあるため、絞ってご紹介させていただく。



1.正常性バイアス

自分に都合の悪い情報や危機的状況において、過小評価する傾向のこと。

これは聞き馴染みがある方が多いかもしれない。

地震や洪水などで避難指示などが出ているのにもかかわらず、どうせ大丈夫と思って避難せずにいる状態などが挙げられる。



2.確証バイアス

自分の信じたい結論に至る情報ばかり集め、優先してしまう傾向。

反証の情報を無視してしまうため、主観的な判断に陥りやすい。

例えば、以前私が記事にしたMBTI診断で性格を決めつけるような発言など。

MBTI診断では16のタイプに分けられると目にするだろうが、科学的根拠にとぼしいと言われている。







人の性格は固定的なものではなく、環境や経験で変化する可能性がある。

確証性バイアスが強いと、自分はそういう性格なんだと思い込み、少しずつその性格に自ら寄っていくということもあり得る。

すると、他の可能性を閉ざしてしまい、場合によっては人間関係の悪化も。



3.集団同調性バイアス

集団に属していると、意見や行動を集団に合わせてしまう傾向。

個人の意見が抑圧されてしまう傾向があるため、反対意見が出にくくなってしまう。

社内で反対意見を出してはいけない風潮ふうちょうがあるとか、ハラスメントの常態化などが例に挙げられる。



4.ステレオタイプバイアス


様々なグループや属性に対する先入観や固定観念にとらわれる傾向。

男は誰もが○○だ。

女はみんな○○。

アメリカ人はみな陽キャ。

ステレオタイプバイアスは差別にかかわっていることもあるので注意が必要だ。



5.アインシュテルング効果

慣れ親しんだ考え方に固執こしつし、他の可能性を無視してしまう傾向。

前例があるかどうか、前例が良い悪いだけで判断したり、イレギュラーが発生しても、マニュアル通りの対応から改善されないなどが例として挙げられる。

新しい試みが行われにくくなるので、問題解決のさまたげになる。



6.ハロー効果


ある特徴を持つ対象を好みかどうかで評価を高くしたり、低くしたりする傾向。

学歴が高い人は仕事ができる。

インフルエンサーや有名人が言っていることは本当のこと。

以上が例として挙げられる。


実際は、これらの複数のバイアスがかかっている可能性が高い。


私たちはこうしたバイアスの中で生きていることを知っておくと、何かの助けになるやもしれない。



アンコンシャスバイアスは誰にでも起きうる心理傾向だ。


アンコンシャスバイアスに陥ったからといって、過剰に非難するものでも、されるべきものでもないと思う。


アンコンシャスバイアスに陥っているかもしれないという気づきがあるのと、ないのとでは、個人のみならず、組織、または社会に与える影響も異なるものになる。


それくらい、アンコンシャスバイアスは人間にとって普遍的なものである。


思い込みや勘違いは私たちの中にあるし、周りにも存在している。


こうした視点を持つだけでも、世の中の見え方はまるで違って見えてくる。


私たちの現実は見たいように見て、聞きたいように聞けるようデザインされている節もある。


なので、そういった世の中の仕組みと各々の立場を意識したメタ認知*¹を意識すると、アンコンシャスバイアスに陥りにくいかもしれない。


*¹・・・・・・メタ認知とは、様々な自身の活動を客観的に捉え、今後の言動に活かすなどの高次の認知を指す。



誰もが世にあふれる情報を正確に捉えられているわけではないので、わからないことがあるならわからないと言っていいと思うし、もし知りたいなら調べられる方法はあるので、調べてみてもいいだろう。


しかし、そこにある情報は必ずしも事実を語っているとは限らない。


情報にはとかくガセがつきもの。


私も意識しながら物事に取り組んでいきたいと思う。


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 では、今日はこれまで。
 みなさん、おつかれさまです。
 みんな頑張った。
 ここはぼっち族の休憩所
 お話はまたの機会に。